IT国民運動

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　森首相は、2000年9月21日、第百五十回国会における森内閣総理大臣所信表明演説この演説の中で「国民運動としてのIT革命」を提案しました。
　関係部分を要約すると、

・　「日本新生」の最も重要な柱は「IT戦略」、いわばE－ジャパンの構想である。「日本型IT社会」の実現こそが、二十一世紀という時代に合った豊かな国民生活の実現と我が国の競争力の強化を実現するための鍵である。
・　IT革命を迅速に進めるため、法制面の対応として、「IT基本法案」と、民間同士の書面の交付等を義務付けた法律を一括して改正するための法律案を提出する。「IT基本法案」は、明確な国家戦略を打ち立て、官民一体となって迅速かつ集中的に必要な施策を実施していくための基本的な枠組みとなるものである。
・　「日本型IT社会」実現のため、早急にIT国家戦略を取りまとめる。「日本型IT社会」は、全ての国民が、デジタル情報を基盤とした情報・知識を共有し、自由に情報を交換することが可能な社会である。そして、その最も基本的な社会的基盤となるのが、超高速インターネットだ。しっかりとした年次目標を掲げて、民間主導の原則の下、超高速インターネットの整備を図り、インターネット・サービスの低廉化や利便性向上を促進する。五年後には日本を世界の情報通信の最先端国家に仕上げる。
・　電子政府の早期実現、学校教育の情報化、通信・放送の融合化に対応した制度の整備など、多岐にわたる課題についても、「IT戦略会議」における議論を踏まえつつ、果敢に取り組んでいく。また、インターネットの発展に対する大きな国際的貢献を目指す。
・　IT革命を成功に導くためには、国民一人一人がネットの主役になり、知恵を出し合って新しい仕組みを作っていくことが重要である。近く取りまとめる経済対策では、IT革命の飛躍的推進を第一の柱とし、学校や公共施設の高速インターネットを整備するとともに、全国民がインターネットを使えるよう一大国民運動を展開する。それに必要な基礎技能習得のための思い切った方策を推進する。国民が自由に利用できる公衆インターネット拠点の整備についても、できる限りの努力をする。
・　国民が、利便と楽しみを得られるような情報の中味、いわゆるコンテンツの発展を目指し、その起爆剤としてインターネット博覧会を実施する。ハードウェアである施設、ソフトウェアである技能、そして中味たるコンテンツの三本柱をしっかりと打ち立てることによって、誰もが家庭でインターネットを容易に利用でき、その楽しさと有用性を実感できる社会を構築するとともに、ニュービジネスの創出と既存産業の活性化を通じて、より質の高い経済社会の実現を目指す。

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第百五十回国会における森内閣総理大臣所信表明演説（2000年9月21日）
　森首相は、この演説の中で「国民運動としてのIT革命」を提案しました。
　
総理と学ぼう！やさしいIT講座
　「総理と」ではなく「総理は」の誤植ではないかと、巷ではもっぱらの噂の内閣総理大臣官房広報室提供のサイトです。
　第１章「IT革命」の1.「ITってなに？」には、「IT（アイ・ティー）」と、蜃気楼さんが「イット」と読み間違わないように仮名がふってあります。もっとも、アルファベットだけでなく、一部の漢字にも仮名がふってあります。例えば「医療・介護」には「いりょう・かいご」とあります。しかし、「芸術・科学：美術」には付いていません。どういう基準でつけているのでしょう。サメの脳みその持ち主として有名な蜃気楼さんが読めるかどうかが判断基準なのでしょうか。
　ん、ひょっとすると、このサイトは「情報通信技術（IT）講習推進特例交付金」で行なわれる「IT講習」の国定教科書なのかな。いきなり「フラッシュで見る」「フラッシュなしで見る」「直接メニューへ」を選ばせるところなんか、超初心者の教科書には最適でしょう。
　ところで、第１章「IT革命」の2.「ITは革命である！」には、ITによって社会がどのように変わるのかとして「●教育：子どもから大人、お年寄りや体の不自由な人まで、だれもがいつどこにいても、必要とする最高水準の教育が受けることができるようになります」と書かれています。しかし、このサイトの画像には、ほとんどALT属性が書かれていませんから、音声ブラウザを使う視覚障害者は、少なくともこのサイトからは「必要とする最高水準の教育」は受けられないようです。ありがたい森首相様の「国民一人一人がネットの主役」という「開講のことば」も、ALT属性なしの画像だけですから全く読めませんしね。
　参考　　IBMが提供する音声だけでホームページを理解する時、最も問題となる4項目について自動診断するプログラム"i-Checker"による総理と学ぼう！やさしいIT講座のトップページの診断結果
　　　・・・・あれ～「i-Checkerでは問題が検出されませんでした」だって。どうなっているの？？